4月8日2020

 

質問1)現在の発展または問題を、戦後および現代日本におけるジェンダーと社会運動の研究者として、どのようにを分析できるでしょうか。

日本政府が2月下旬に4月までの全ての学校の臨時休校要請を発表して以来、もう一つの文句をいじり回しています。「緊急事態の女性化」あるいは「危機の女性化」というフレーズです。

「危機の女性化」は「貧困の女性化」という用語から取り入れられた者で、貧困の男女の不平等な影響をさします。日本のような比較的豊かな社会でも、この現象がみられています:ジェンダーで雇用・給料・ポジションの差があり、ケアの期待の差もありますので、貧困に特に弱いな集団は日本の社会でもあり、これらは女性になる傾向があります。これでシングルマザー・高齢の未婚の女性・移民の女性・および現在の「男女」の定義に簡単に準拠しない人も含めて、ジェンダーで貧困を分析すると社会のジェンダー階層の影響も大きいです。

「危機の女性化」という表現で探しって行きたいのは、非常事態や危機が、既存の権力関係に基づいて社会のメンバーにどのように不均一に影響を与えるかです。特に、ジェンダーにおける権力関係を分析したいです。2月下旬に政府が臨時休校の要求していると聞いたとき、ジェンダーの影響を考えた。正社員とパートや契約社員の雇用の不平等なジェンダー分布を中心にすでに組織された経済と社会では、政府はおそらく、小学生がいる家族の誰かがすぐに子どもの世話することができると予想したでしょう。その「誰か」は誰でしょうか。おそらくそれはお母さんあるいは祖父母でしょう。他には:隔離の時の家事や料理は誰の責任になる?DVの家庭はどうになる?女性の労働者が多い水商売とセクスワークはどうになる?

政策対応は常に、市民が誰であるか、誰がどのように働いているか、そして家族がどのように構成されているかを想定しています。これでジェンダーの想定も入るに間違いないです。

 

質問2)現在の危機があなたのような研究者に提起する最大の知的なパズルまたは個人的な課題は何ですか?

この危機をうまく把握に個人としての問題はいくつかありますが、大きいのは現在の情報の変更の早さと言語の限界です。主に英語と日本語で情報を読んで、それだけでこのグローバルな危機をうまく理解もできません。その上に、2011年の福島の原発災害を経験した人として、どのぐらい日本のリーダーたちとマスコミを信用できるかという問題もあります。

だが、これから学者としてグローバル危機として理解したいと思ったらグローバルな学者のネットワークも必要だと思います。企業と政府側はもうすでにグローバルな連帯で動いていますので、このようなイベントと危機を研究しようと思ったら、学者も組み合わせて研究した方がより豊かなアプローチでしょう。どのように他の研究者との協力研究ができるかどうかが課題であり、それでどのような研究ができるかということも楽しみしていますが。

“What is the role of the humanities?”The answer to this question was recorded while Szendi Schieder was under quarantine. To hear and view this perspective into the history of the feminization of crisis for the MPIWG History of Science ON CALL project, click here. (Image: Chelsea Szendi Schieder, April 2020)

 

質問3)人文科学研究の役割について、現在の危機は何を明らかにしていますか?例を挙げてください。

最近はよく疫学者の記事を読んだりポッドキャストを聞いたりしています。彼らの多くは彼らが現在蓄積している知識は政策を作成する者による解釈が必要であることを強調しており、人文科学者もこの解釈に参加すべきであると付け加えます。

例として、先に紹介した表現の「危機の女性化」を考えてみましょう。誰がどのようにこの危機のより大きな負担を負うのでしょうか。「危機の女性化」を使用してこのような問題を分析できるでしょう。この危機は私たちの社会それぞれを緊迫し、社会構造自体に圧力かけて、現在の民主主義の多くが大事にしている公民権を脅(おど)かすこともするかもしりません。したがって、公衆衛生・危機の対応・プライバシー・ケアは全て議論の対象になり、人文科学者は,これに巡ってのナラティブとその結果を追跡および分析するような学者で、そのような研究も望ましいですね。

 

質問4)視聴者のみなさまに聞きたい質問ありますか。問題についての集団的理解を深める、さらなる検討のために新しいアイデアまたはコンセプトを提供してください。

2011年3月11日を近く観察して、経験した日本研究の学者として、または社会運動を研究しながらアラブの春やオキュパイウォール街、Black Lives Matterや未来のための金曜日が起こった時代を生きている私で一つ言ってあげたいのは:この時期はおそらく深く細かく分析をする時期より心を広くさまよい、多くの人々(学者・活動家)から学、多くの新しいネットワークを作る時期になるかもしりません。

今まで研究したものに集中しにくいと思ったら、それを脇に置いても大丈夫ですよ。それに戻れます。今こそ、前からのネットワークにチェックインし、新しいネットワークを構築する機会です。したがって、ここでも重要な言葉はケアであるかもしれません。せめて、コミュニティーを大事にする時期です。

それで、聞きたい質問は:みなさま、何か新しい、今まで読んだことないものを読んでいますか。そして、それから何を手にいれていますか。自分の国の公衆衛生・医療政策についてもっと考えていますか。危機と研究の関係だけではなく、危機と大学構造・大学での労働についても考えていますか。

これらはちょうど私が考えているテーマで、みなさま:いかがでしょうか。あなたの研究に直接関連するかもしれないし、しないかもしれない、あなたの頭に浮かぶ新しい質問は何ですか。

 

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Chelsea Szendi Schieder is a historian of contemporary Japan and an Associate Professor in the Faculty of Economics at Aoyama Gakuin University in Tokyo, Japan. Her book, Co-Ed Revolution: The Female Student in the Japanese New Left, is forthcoming on Duke University Press.

 

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