강은주, 『체르노빌 후쿠시마 한국』(아카이브, 2012)

カン・ウンジュ.『チェルノブイリ・フクシマ・韓国』(アーカイブ、2012.)

chernobyl-fukushima-korea『チェルノブイリ・フクシマ・韓国』の筆者 は、環境問題とエネルギー問題に取り組む韓国人活動家。2012年3月に出版された本書において、チェルノブイリ、フクシマ、加えて韓国(ここでは国内の 原子力発電所敷地が集まったものとして理解されている)の関連性を捉えようとしている。この配列が明示しているように、本書では韓国が第二のチェルノブイ リもしくはフクシマになるべきではないとの主張がなされている。

本書は三部構成になっており、それぞれ「チェルノブイリ」「フクシマ」「韓 国」と分かりやすく見出しが付けられ、1986年と2011年の原発事故の発生時と事故以降に起きたことに加えて、韓国の事例では原子力発電所や廃棄物処 理施設の設置をめぐるいくつかの大きな対立について物語風に記述されている。各々の物語風の記述のあとには、最近チェルノブイリとフクシマを訪問した韓国 人反原発活動家のイ・ホンソク氏によるインタビューが掲載されている。筆者との三度にわたるインタビューで、イ氏は2つの原子力発電所を訪れた際に目に留 めて感じたこと−荒廃、恐怖、そして怒り−について述べている。

チェルノブイリとフクシマについて書かれた第一部と第二部では、全く新しい 情報や新事実が提供されているわけではないものの、韓国人訪問者による現場での記録が韓国人読者にいくらかの生々しさを伝えている。本書は原発事故の調査 報道からなる作品ではなく、原発事故について発表されたものを統合した作品であるものの、韓国人著者によって書かれたフクシマに関する書籍がわずかしかな いことを考慮すれば、韓国人読者にとって本書はすぐれた情報源として役立つかもしれない。(2011年以降、日本人の著者によって書かれたフクシマもしく は原子力をテーマとした書籍が韓国語に翻訳されている)

1970年代以降の韓国での原子力をめぐる対立について書かれた第三部は韓国人読者 および 海外の読者にとって有益なものになるだろう。第三部では、原子力発電所や 廃棄物貯蔵施設の建設計画が、それらの建設予定地にどのような激しい論争ひいては暴力をともなう衝突をも生じさせたかということが描写されている。原子力 発電所によって、論争の両極に置かれた地域共同体間の、もしくは親と子の間でさえ深刻な社会分裂がもたらされた。最後の第三部は、原子力が韓国の人びとに もたらした影響—個々人や共同体の健康への影響というよりもむしろ社会的かつ政治的影響—の大要を適切に説明している。

本書は日本で2011年に発生した災害に関して韓国の観点に基づいた報告書や出版物がいっそう必要とされていることを我々に再認識させる。このことは、韓国人読者からのこの問題に対するさらなる真剣な注意を喚起するのに役立つだろう。

評者: Chihyung Jeon, Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST) [English-language annotation]
翻訳担当者: Yasuhito Abe, University of Southern California

本:チェルノブイリ・フクシマ・韓国(2012)

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